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<バロークの光の劇場-北川健次×榎村綾子>

会期:2020/7/10 (金) - 8/8 (土) 終了しました



この度 インプレクサス・アートギャラリーでは、版画とオブジェの第一人者・北川健次と、ヨ―ロッパの時間と位相を高い美意識で捕らえた表現で知られる写真家・榎村綾子による待望の二人展を開催いたします。

北川健次は銅版画の詩人と言われる駒井哲郎に学び、美大在学時から棟方志功に作品が高く評価され、池田満寿夫の絶賛を受けて伝説的なデビュ―を果たしました。その後も世界的美術家のジム・ダインやクリストからも版画やオブジェが高く評価され、海外にも多くのファンを持つ当代一流の美術家として知られています。


また写真家の榎村綾子は、国際的に著名な写真家・川田喜久治や、美学の第一人者・谷川渥からも、その独自な写真表現が高く評価され、ハンス・ベルメ―ルのコレクタ―として著名なパリ美術界のディレッタント、ベルナ―ル・ゴ―ギャン氏からもテクストの執筆が寄せられるなど、観る人の眼の至福感を強く揺さぶってくる高度な表現力を持つ写真家です。

版画とオブジェの作品に写真表現を対峙するという試みは、実験的な高い緊張感がありますが、そこに通低している、危ういまでの美意識の高さと表現の深みには共通したものがあり、私達が本来懐いているノスタルジ―やポエジ―の琴線を揺さぶってやまないものがあります。……新型コロナウィルスの出現で私達の日常は一変し、先が見えない不安な日々の中にありますが、あえてこの時期にこそ、私達は自身の心の深部と向き合って自問し、自身の存在の意味を再確認する為にも、強度な美とポエジ―を孕んだ本展は、その契機となり得る意義の深いものがあると思っております。皆様のご高覧をお待ちしております。




プロフィール

【北川 健次】

多摩美術大学大学院美術研究科修了。現代日本美術展ブリヂストン美術館賞など様々な賞を受賞。1990年文化庁派遣芸術家在外研修員として渡欧。ピカソ、ジャコメティらと共に作品が選出されフランスのアルチュールランボーミュージアムにて展覧会が開催される。2018年全業績に対して第56回歴程特別賞を受賞。


【榎村 綾子】

同志社大学文学部文化史学科卒業。津田塾大学で英語学を専攻しロンドン大学大学院入学許可修得(社会言語学)後、クリスティーズにて現代美術史、スレードスクールにて写真を学ぶ。2006年よりヨーロッパを撮影。2020年写真集「密室論:暗箱の中の62の物語」を刊行。他にコラージュ、ミクストメディアなども手掛ける。





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