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小野隆生画展              

展示期間 2022年7月17日(金)~8月6日(土)

Open;11:30~18:30 月・火は休廊


溝口昭彦「Spindle-shaped_2019_ch」

            「肖像Ⅰ」



溝口昭彦「Spindle-shaped_2018_number」

     「肖像Ⅱ」




  

 この度 インプレクサスアートギャラリーでは、小野隆生展を開催を開催いたします。

小野は、1971年20代に入ってすぐイタリアに渡り、ローマやフィレンツェの国立美術学校で絵画・彫刻を学び、1977年には国立ローマ中央修復研究所絵画科に入学し、ヨーロッパ絵画を徹底して究めると同時に1985までイタリア各地の美術館所蔵絵画作品や教会壁画の修復に携わり、ジオット、ティツィアーノ、ルーベンスを含む、中世やルネサンス期の名作に直接触れ、古典技術を習得しました。

 彼の作品の特徴は実在する人間が描かれる肖像画とは異なり、画家の感性で任意に描出された人物画にあります。対して帽子や靴、そして衣服だけが単一のモチーフとして描かれる奇妙な静物画に於いては人間の不在が投影された不気味な喪失感が暗示されています。

 今展では、1990年代の合板にテンペラで描かれ、形に沿って切り落とされた帽子、靴、ピストル、傘、シャツ、ハイヒールを履いた女性の脚、男性の上半身などのシェイプド作品と2000年代に四角い画布にテンペラで描かれた人物画を展示いたします。

 どうぞ、この機会に古典に学んだ繊細かつ緻密な技法によって描かれた「現代の肖像」とリアルで夢幻的な具象画の極致をご高覧頂ければ幸いです。


作家プロフィール

1950年 岩手県生まれ、イタリア在住

1971年 イタリアに渡航、国立ローマ美術学校絵画科に入学 

1972年 国立フィレンツェ美術学校絵画科に転学

1974年 国立ローマ美術学校彫刻科に入学

1977年 国立ローマ中央修復研究所絵画科に入学

1980年 国立ローマ中央修復研究所を卒業                                                                                 パブリックコレクション 宮城県美術館(仙台)、岩手県立美術館(盛岡)、山中湖美術館(山梨県)、                             テルツィエーレ=カステッロ(チッタ・デッラ・ピエヴェ市、イタリア)、資生堂アートハウス(掛川)


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