会期：2019/10/18 (金) - 11/16 (土) 終了しました
この度 インプレクサス・アートギャラリーでは、岩渕俊彦銅版画展「 eau forte -強い水- 」を開催いたします。
今回の展示は、当ギャラリーの三つの壁を使い、それぞれ傾向の違う作品世界を展開します。ひとつの壁は、木漏れ日の様な明暗が広がる抽象の銅版画など。ふたつめは、壁全体を覆う程大きな紙に鉛筆のみで描いたドローイング作品を。その前にはデューラーの作品からインスパイアされて制作した立体作品を展示します。そしてもうひとつの壁には風景を描いた作品を展示します。「忘れえぬ」というよりは「忘れたくない」「銅版に刻みたい」と強く願う、身近な景色です。
ときに氷結し、あるいは水蒸気にも変化する水のように、大きく異なる三つの作品世界を楽しんで頂ければ幸いです。
< eau forte -強い水- >
銅版画の様々な表現方法の中でも、代表的な技法のひとつが「エッチング」です。「エッチング」のことをフランス語では「eau forte(オー・フォルト)」と言います。直訳すると‟強い水”と言う意味です。‟強い水”すなわち‟酸”により銅の板を腐食してイメージを刻み込む技法、それがエッチングです。この度の個展では、エッチング、アクアチントなどの腐食銅版画がメインとなります。
プロフィール
岩渕 俊彦 1963 岩手県生まれ
1989 岩手大学教育学部特設美術科専攻科修了
1997 岩手県美術選奨受賞
2001 盛岡市上ノ橋町に「紙町銅版画工房」を開設
2011~「もりおか中津川まち歩きスタンプラリー」スタンプ制作を担当
2015 岩手芸術祭版画部門芸術祭賞受賞
2016 萬鉄五郎記念美術館八丁土蔵ギャラリーにて個展「結晶の庭」
